神経性大食症(過食症) (bulimia nervosa)

 むちゃ食いが存在の中核となる摂食障害です。むちゃ食いの定義は、ある一定時間内に、ほとんどの人よりも明らかに食べる量が多いことです。更にそれらを食べている間は自己制御できない感覚があります。
 体型や体重への関心は高いものの、BMIは正常の範疇であることが多いです。BMIとは「Body Mass Index」の略で、「体重÷身長の二乗」で表される体脂肪の指標の一つです。

神経性大食症の分類

 神経性大食症は「排出型」と「非排出型」に分類されます。

排出型

 むちゃ食いした食物を、自己誘発嘔吐や下剤などを用いて体外に排出しようと試みます。

非排出型

 絶食や過剰な運動を行い体重をむちゃ食いした分の体重を減少させようと試みます。

神経性大食症が及ぼす身体への悪影響の例

  • 体内のカリウムバランスを崩す
  • 脱水症状
  • 不整脈
  • 尿感染
  • 歯のエナメル質の欠如

DSM-IV-TRでの神経性大食症の診断基準

A.むちゃ食いのエピソードや繰り返し
B.体重の増加を防ぐために不適切な代償行動を繰り返す。例えば、自己誘発嘔吐:下剤、利尿剤、浣腸、またはその他の誤った薬剤の使用
C.むちゃ食いおよび不適切な代償行動はともに平均して、少なくとも3カ月間にわたって週2回起こっている。
D.自己評価は、体型および体重の影響を過剰に受けている
E.障害は、神経性無食欲症のエピソード期間中にのみ起こるものではない。

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