芸術療法の技法の一つです。
クライエントが1枚の絵を描いて、その絵から診断したり治療手段として使用します。
絵画療法が他の芸術療法より優れている点
絵画療法が他の芸術療法より優れている点として、以下の例が挙げられます。
- 作品を完成後も残すことができカウンセラーやクライエントが後に見直すことができる
- 作品を見ながら治療者とクライエントが話し合いをする
絵画療法における禁忌
一部のクライエントについてはこの療法の使用を慎重にならなければなりません。自分の内奥のイメージを現前させることは、それを強化することに繋がります。急性の統合失調症の場合、不安や恐怖を捉え直すよりも、いっそう深めてしまう可能性があります。
また、まだ十分な信頼関係と安心感を得られていないクライエントに無理に表現させることは、治療効果を得るどころか悪化させる場合もあります。
さらに絵画表現を拒否するクライエントに強制することも避けるべきです。絵画療法は自由に自主的に表出されるものであればこそ治療効果が得られるものなのです。