心理劇ともいわれます。
演劇の枠組みと技法を用いた心理療法です。
演劇に興味のあったJ.モレノが創始しました。彼は1921年、ウィーンに自発性劇場を創立し、また、1925年にはサイコ・ドラマをアメリカに紹介しました。
基本原理
即興的かつ自発的に演じることを通して自由な感情表現を促進することにあります。
他の人たちが集い、劇を演ずるという枠に守られてことは、ここまで表明できなかった感情や道の葛藤に気づくと仮定されました。
この方法は集団過程を扱うというよりも、集団の中で一人ひとりの個人を扱うという色彩が強いといえます。
サイコ・ドラマに必要な要素には以下のものがあります。
- 主役
- 監督(治療者)
- 補助自我(他の役を演ずる人)
- 観客
- 舞台
技法の一例
二重自我法
参加者の中から主演者の分身を選び、「ダブル」とよばれる自分役の他者と相互的な交流をします。
役割交換法
ドラマの途中にそれぞれの役割を交換して相手の立場から自分をみます。
鏡映法(ミラー)
自己の役割を補助自我や参加者に演じさせて観察します。
シェアリング
終了後に、それぞれの体験を話し合い分かち合います。