アリストン

 アリストンは古代ギリシャの哲学者で、キオスの出身者です。
 徳と悪徳の中間にあるものに対しては、無関心な態度で生きることが人生の目的であると主張しました。更に、それらの中間的なものにはいかなる差異も認めないで、それらのすべてに対して平等な態度をとるべきとしました。
 彼は、自然学や言論に関する議論を省みないでいました。自然学は我々の力を超越しているから、言論は我々に関係ないものだからというのがその理由です。彼はただ、倫理学に関する話題だけが我々に関係のあるものだと語ったそうです。
 更にアリストンは、問答法的な議論は実際には何の役に立たないものとしました。加えてゼノンが説いたような数多くの徳があるという説も否定しました。

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