大まかなテーマのみを想定し具体的な質問項目は準備しない面接です。対象者との自由なやり取りのなかで研究者がテーマに関する事柄を見出していくものです。
非構造面接の特徴
面接の状況に応じて、質問内容や評価方法を選択することが挙げられます。クライエントが自由に回答や反応することが可能な「開かれた質問」が用いられます。開かれた質問の例として、
- 「あなたの仕事について話して下さい」
- 「ご自分の職場における地位をどう思いますか」
などがあります。
面接における働きかけ
導入質問
「~について教えていただけますか?」などの問い
フォローアップ
うなずき、相槌、重要と思われる話の繰り返し
探索的質問
「それについてもう少し詳しく教えていただけますか?」などの探りを入れる問い
明細化質問
「そのときどう思いましたか?」など特定の場面や内容に焦点を絞った問い
直接質問
「お子さんに~のような話をされたことはありますか?」など、あるトピックについて直接たずねる問い。
間接質問
「お子さんに体罰をされたことはありますか?」と対象者自身について尋ねる代わりに、「体罰をされるお母さんの話を聞かれたことはありますか?」と他者について尋ねることによって、対象者の考えを把握していくような問い。
構造化
「では、少し違ったことをうかがいたいのですが」と、面接の流れを作るような問い
沈黙
対象者は、休止中に行う連想や内省をきっかけとして、重要なことを話し出すこともある
解釈的質問
「~ということですね?」という言い換えによる確認や、「その時の気持ちを言葉にすると~という感じでしょうか」という明確化を行うような問い。