小児期崩壊性障害 (childhood disintegrative disorder: CDD)

 生後2年間以上、正常な発達を示しますが、10歳以前に言語や対人的技能、排泄、遊び、運動能力のうち複数の領域における著しい喪失を示すものです。
 発症後は自閉症と似た状態を示すため、自閉症への対応が有効な場合があります。
 現在、根本的な原因や治療法は見つかっていません。
 性差に関しては、男児に多いです。

診断基準

 生後少なくとも、2年間の正常な発達の後に、10歳までに獲得した以下の5項目中2つ以上に著しい喪失があります。

  • 表出性言語または受容性言語
  • 対人的技能または適応行動
  • 排便機能または排尿機能
  • 遊び
  • 運動能力

 上記に加え、以下の3項目中2つ以上の問題が見られる

  • 人のやりとりの質的な障害
  • 意志伝達の質的な障害
  • 反復的で、常道的な限定された行為の興味

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする