主に乳児期から幼児期にかけて症状が現れ始める発達遅延です。
発達障害は脳の機能障害ゆえに生じるものです。遺伝などの先天的な要因が大きく影響しています。したがって、しつけや家庭環境などの後天的な要因は原因とはなりません。ただし、発達障害の子どもを育てる場合、障害があることを踏まえた育て方や接し方をする必要はあります。
発達障害者支援法
発達障害者支援法は、2005年に施工された法律です。
発達障害がある人が社会に適応できるよう、その特性に応じた教育を行えるように整備されました。また、就労支援や生活支援も実施されはじめています。
発達障害の種類
発達障害者支援法では「発達障害」とは、『自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの』と定めています。
しかし、実際の場合、各種の障害の間の境界はあいまいであり、明確に区別できるものではありません。
分類は発達障害の特性を知るための手立ての一つと考えた方がよいでしょう。
発達障害への働きかけ
発達障害に対処する場合、治療も含めて「働きかけ」という言葉が用いられます。なぜならば、発達障害に適切に適応するには、医学的だけではなく、心理的、教育的、そして福祉的な内容も盛り込む必要があるからです。
その働きかけ方は、環境レベルと個人レベルの2つのレベルに分けられます。
環境に対する働きかけの例には、
- 親子関係を整える
- 教育環境を整える
- 社会環境を整える
などがあります。
個人への働きかけの例には、
- 脳機能のレベル
- 精神機能のレベル
- 行動のレベル
などへの働きかけがあります。