クセノポン

 クセノポンは、ソクラテスの弟子の一人です。古代ギリシャの軍人、哲学者、著述家です。アテナイの騎士階級の出身といわれています。
 ソクラテスの弟子には、プラトンのようにソクラテスの思想を語り継ぎ、書物に書き残していく者もいました。しかし、クセノポンは、思索にふけることよりも行動や実践に重きを置く人物だったようです。
 クセノポンはグリュロスなる人物の息子で、(古代ギリシャでは父の名を息子につける慣習があるため)同名の息子がいます。息子のグリュロスはマンティネイアの戦いでテバイの名将エパメイノンダスを討ち取ったといわれています。
 クセノポンの著作は、全体的にギリシャ語の模範テキストに多く用いられたため、ほぼ散逸すること無く現代に伝承されています。

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