アルキュタスは古代ギリシャの哲学者で、タラスの出身者だった人物です。彼はピタゴラス教団の一員でもありました。同時にプラトンの良き友人だったとも伝えられています。
彼は哲学だけではなく、数学、天文学、音楽理論、政治、軍事戦略にも明るい人物でした。
数学においては、立方体の体積を倍にする問題を三次元の作図で解いたことで有名です。また、ユークリッドの等比数列の理論は、大部分はアルキュタスによるものと推測されます。更に3種の比例中項を区別したといわれます。比例中項とは、例えば、a:b=b:cのときの(aとcに対する)bをいいます。