ミュソンはケナイという村の農夫だった人物です。哲学者プラトンは、ミュソンをギリシャの七賢人に挙げています。大抵は彼の代わりにコリントスのペリアンドロスがギリシャ七賢人に挙げられています。
ミュソンの父は僭主であったともいわれています。
また、アナカルシスが自分よりも賢い人には誰がいるかと神託を伺ったときにミュソンの名前が挙げられたとも伝えられています。
この神託を気に入ったアナカルシスは、ミュソンがいる村に出かけました。そしてミュソンが、夏であるのに鋤の刃に柄を取り付け用としているのを目にしました。アナカルシスは「ミュソンよ、いまはまだ、鋤を使う季節ではあるまいに」と言うと、ミュソンは「その通り、だから用意しておくのだ」と答えたそうです。