エピメニデス

 エピメニデスはクレタ島のクノッソスの生まれの、ギリシアの伝説的な詩人であり預言者です。ギリシア七賢人の一人に数えられることもあります。
 プラトンによれば紀元前500年頃アテナイで予言を行っていたそうですが、アリストテレスによれば紀元前600年頃にアテナイを浄めたといわれています。
 エピメニデスの詩と称されるものが、新約聖書・「使徒行伝」17章28節と「テトスへの手紙」1章12節に言及されています。特に後者は「エピメニデスのパラドックス」として「自己言及のパラドックス」の例に挙げられています。このパラドクスは、1908年にラッセルが型理論についての論文で、この「すべてのクレタ人は嘘つきだ、とクレタの預言者が言った」という一節で有名になりました。

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