アルクマイオンは古代ギリシャの哲学者で、クロトンの出身者だった人物です。彼はピタゴラスの弟子でもありました。
彼は主に医学について論じています。世界で最初に人体解剖を行った人物だといわれています。彼の業績には以下のものなどがあります。
- エウスタキオ管(耳の器官で鼓膜の振動を助ける)を発見
- 動脈・静脈を区別
- 視神経の発見から脳が精神活動の中枢であることを推測
アルクマイオンの業績は、ヒポクラテスにも影響を与えたとされています。
また、彼は医学以外のことも論じました。アリストテレスの『形而上学』によれば、アルクマイオンは、アルクマイオンは無限の対立項があると考えていました。対立項とは、有限と無限、奇数と偶数、一と多などの概念をいいます。一方で、他のピタゴラス派の人たちは、世界に存在する対立項の数は10であると考えていました。