原子論とは、すべての物質は非常に小さく分割不可能な粒子である原子でできているという考え方です。
原子論は現在の自然科学に通じる考えではあります。しかし、古代ギリシャでの原子論は、多くの人々に受け入れられたとは言い難い面を持っています。原子論は、その後2000年ほどの間、人々から忘れられる考えとなりました。
アルケー(万物の根源)
アルケーとは、「万物の根源」や「根源的原理」を意味します。主にミレトス学派の自然哲学で議論されました。
哲学の祖と呼ばれるタレスは、世界に存在する万物の根源を探求し、タレスはアルケーが「水」であると考えました。
タレスに続く古代ギリシャの自然哲学者たちは、アルケーに対して様々な仮説を立てました。
例えば、それは以下のようなものが挙げられます
- ヘラクレイトスは火
- ピタゴラスは数
- エンペドクレースは土・水・火・空気の四大からなるリゾーマタ
- デモクリトスはアトム(不可分体)
- アナクシマンドロスは無限定者(アペイロン)