ウィスクと読みます。ウェクスラー式児童個別知能検査の略称です。
歴史
D.ウェクスラーは1939年にウェクスラー-ベルビュー成人知能検査を考案しました。この検査の適用年齢は10歳から60歳です。
1949年に5歳から15歳の児童に適用可能なウェクスラー児童用知能検査(頭も文字をとってWISC)を作成しました。
わが国では、1953年にWISC知能診断法が児玉省らによって標準化されました。1978年に改訂版であるWISC-R知能診断法が作成されました。さらに1989年に再度WISC-Rの修正版が作成されています。
日本版のWISCも原版同様5歳から15歳を対象として標準化されました。
特徴
検査項目は以下の計12種です。
言語性の下位検査6種
- 知識
- 類似
- 算数
- 単語
- 理解
- 数唱
動作性の下位検査6種
- 絵画完成
- 絵画配列
- 積木模様
- 組合せ
- 符合
- 迷路
言語性検査が終了してから動作性検査を実施するという方法がとられています。
1つの下位検査は優しいものからむずかしい課題への難易度順に配列されます。
下位検査毎に中止条件(何問か連続失敗が続くとその下位検査の実施を中止する)が定められています。