ウェイスと読みます。
我が国でウェクスラー成人知能検査の略称として用いられています。
原版は1939年に作成されたウェクスラー-ベルビュー知能検査第1形式に端を発しています。
その後、1955年にアメリカ版のウェクスラー成人知能検査が発表しました。
日本版のWAISは1958年に、児玉省、品川不二郎、印東太郎により標準化されました。
特徴
適用範囲は16歳から64歳までです。
言語性下位検査と動作性下位検査について
- 言語性下位検査:言語で質問を発し、言語で答えてもらう
- 動作性下位検査:言語を媒介とはせず実際の動作で回答を求める
検査項目11種類
○言語性下位検査6種類
・知識(一般的な知識を問うもの)
・数唱(数字の順唱と逆唱)
・単語(単語の意味を問うもの)
・算数(計算問題)
・理解(一般的な理解を問うもの)
・類似(2つのものの共通概念を問うもの)
○動作性下位検査5種類
・絵画完成(絵の欠けている部分を指摘してもらうもの)
・絵画配列(話の意味が通じるように絵を並びかえるもの)
・積木模様(色を塗り分けてある積木を使い指定の模様を作成するもの)
・組合せ(バラバラになったパーツを組み合わせて1つの形にするもの)
・符合(数字と対応している符合を指定の欄に記入していくもの)
言語性検査と動作性検査を単独もしくは一緒に実施する
それぞれ言語性IQ、動作性IQ、全検査IQを算出することができる。
言語性と動作性の両下位検査を実施することで被験者の能力を多面的に捉える事ができる。
それぞれだけでも検査は可能
・言語による理解が困難であったり言語障害のある被験者には動作性検査だけ
・視覚や運動機能の障害のある被験者には言語性検査だけ