ファンタジーグループ (fantasy group)

 ユング派の樋口和彦によって生み出された技法です。
 ファンタジーの活性化を目的とします。ファンタジーは無意識と意識の架け橋と考えられます。

実践

 宿泊集中型で、2日間に3つのセッションを行い最後に全員で話し合いを行います。
 初めのセッションでは5~6人の集合が全紙サイズの1枚の紙に協同フィンガー・ペインティングを実施します。
グループにはリーダーが1人ずつ付きます。
 次のセッションはその絵をカッティングして1枚のコラージュを作ります。作業が終わると参加者の内的経験や感想を語り合います。最後に、グループでつくった作品に名前を書いて終わりとします。
 3回目のセッションは粘土を使って一人ひとりが自由に作ります。ある程度できたらそれを他のメンバーと交換して作品に手を入れてもらい再びつくります。
 これらの3種類のセッションの作業はお互いに無言で行わなければならないという条件がついています。言語によるコミュニケーションが禁じられる理由は、ファンタジーの共有と、緊張、配慮、自己本位、勇気などさまざまな体験を明らかにするためです。

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