集中的グループ経験の一種です。
カール・ロジャースが開発しました。
自己成長を図る目的で、一時的に10前後のグループを形成し数日間の合宿生活を行う技法です。お互いの人間性をぶつけ合うような課題を経験します。
しかし、参加者によってはエンカウンター・グループに参加した経験そのものがトラウマになる場合もあるので注意が必要です。
エンカウンター・グループの種類
エンカウンター・グループには構成法と非構成法があります。
構成法(構成的エンカウンター・グループ)
國分康孝が開発しました。プログラム中心で、リーダーが指示するエクササイズ(課題)を数十名のメンバーが実行します。たいていの場合、エクササイズに入る前に自己紹介を兼ねたゲームなどが行われます。ゲームは、グループのメンバー間の緊張をほぐし、その後のエクササイズを円滑に進める効果があります。
エクササイズ後にグループ内でそれぞれ感じたこと、考えたことを互いに言い合うシェアリングが行われます。
教育活動として行われることも多いです。
非構成法(非構成的エンカウンター・グループ)
クライエント中心療法の理論を健常者グループに当てはめ発展させたものです。プロセス中心で、1~2名のファシリテーターと10名前後のメンバーで行います。ファシリテーター役はよく訓練された専門家が行います。
「いま、ここ」でやりたいこと・できることを自発的・創造的に実行していきます。グループで感じた事を思うままに本音で話し合っていきます。ファシリテーター(グループをまとめる役)によって進行します。