操作を加えないで、ありのままの状態で行動と環境変数を観察する方法です。
現象をなるべくそのままの形ですくい取ります。
自然観察法の分類
偶発的観察法(systematic observation)
予め明確な目標を設定せずに偶発的に生じる種々の行動を観察することで徐々に対象を明らかにする
組織的観察法(incidental observation)
あらかじめ目標を定めた上で、見る状況や場面を選び取り対象を明らかにする
特徴
- 相関係数はわかるが、因果関係を確定することはできない
- 観察場面が通常の状態であるように最小限の場面構成は必要である
長所
- いつもどこででも用いることができるという最大の利点
- 研究目的に応じて、異なる場面や状況を観察したり、時間や月日をおいてある行動の変化を追うことも可能
- さらに、日常生活におけるさまざまな要因が複雑に絡み合った事象を把握することができる。