原因帰属とは、何かの結果に対してどこに原因を求めるかについての理論のことをいいます。
例えば、テストの点が悪かった場合、「努力が足りなかった」と考えたり、「そもそも問題が難しすぎた」と考えるかは違ってきます。
共変モデル
共変モデルとは、ある人の行動がその人のせいなのか、対象のせいなのかを考える際の基本的なモデルのことをいいます。
行動の原因について、その行動と一緒に何が起こっているかという共変原理を応用して人は推測を行います。
他者の行動を見て、人々が原因を内的帰属(相手が原因)と思うか、外的帰属(環境が原因)と思うかは以下の3つの要素の組み合わせで決まるとされています。
弁別性
行為者はどの対象に対しても同じような行動をとるか?
一貫性
いつもどのような場合にも同じような行動をとるか?
合意性(一致性)
同じ対象に対して、行為者以外の人々も同じような行動をとるか?
因果スキーマ
因果スキーマとは、経験によって獲得している因果関係についての知識のことをいいます。
ある行動が起こったときに、その人の内面の状況についての情報が不足していても、因果スキーマを使って原因を推測することが多いのが人間です。