ここでいう近代哲学とは、16世紀から20世紀までの哲学のことを指します。
近代哲学は人間理性をメインにおいた哲学です。15~16世紀から中世的なルネサンスの勃興などによって秩序は崩壊していきます。神中心の世界観から人間中心の世界観へと変化していきました。また、英国側と大陸側とでそれぞれに独自の思想が展開され、両者が相互に影響を与えていきます。
人間の理性について探究した近世の哲学者にはデカルトなどの自然科学の分野でも功績を残した人物も少なくありません。こうした思索は、主観・客観を中心とした認識論へと発展していきます。そして、大陸合理論、英国経験論、ドイツ観念論といった様々な立場が生まれます。