防衛機制の一種です。
観念化ともいわれます。
感情、欲求、衝動を直接意識化、開放するのではなく、それらを知性のはたらきによって処理しようとする防衛機制です。
知性化が生じるメカニズム
知性化は認知作用が活発になっているときに生じます。
本能衝動ないし欲求を説明することで、観念の世界以外でそれらに直面することを拒否しようとします。知性化は、分離を前提としてその上に働きます。
知性化がなされた場合、欲求や情動は心の中で隔離されます。そして、意識的に処理できる思考レベルに置き換えられ、代理満足を得られるようになります。
青年期の知性化
青年がよく観念的に、頭だけで分かって実生活が伴わないような事態を指します。
知性化は青年期にとくに活発になるとされA.フロイト、社会的に受け入れられる形で本能衝動を解放できる点で昇華のはたらきもあります。
この思考を適応的に用いれば知識や知性を豊かにすることができます。しかし、知性化が過剰になり、病態化すると、強迫症症状や妄想状態をもたらすこともあります。