防衛機制の一種です。
合理づけともいわれます。
E.ジョーンズによって提唱されました。
自分のとった行為や態度、思考、感情などに対して論理的な妥当な説明をつけることをいいます。
合理化の例としては、屁理屈をいう、詭弁を弄するなどが挙げられます。合理化は、道徳観や人生哲学、宗教などにおいて、より高いレベルに変化することが時折あります。
合理化が生じるメカニズム
合理化は自分の望んだ言動を、不安を起こすことなく遂行しようとする防衛機制です。
自己を正当化することにより、自分自身の行為や態度、思考、感情などの本当の動機が覆い隠してしまいます。しかし、本能衝動の抑圧自体は一種の自己欺瞞の形で継続していきます。
合理化と知性化の違い
一般的に、合理化は知性化が不安定になったり弱くなったりしたものであるとされます。
知性化では防衛される感情や欲動が分離されているし、知性化の過程そのものが感情や欲動の置き換えとなっています。
これに対して、合理化は感情や欲動が十分に分離されているとは限らず、感情や欲動を正当化します。
病的な合理化
病的な合理化の例として、
- 不適応行動を体調のせいにする心気症的合理化
- 統合失調症者が現実検討能力の低さゆえに妄想的に合理化する妄想合理化
- 洗浄強迫を衛生的配慮として説明する強迫的合理化
などがあげられます。