ねずみ男

 ねずみ男とはS.フロイトの治療を受けた強迫神経症の若い男性の偽名です。
 伝統的にねずみ男のあだ名で呼ばれるこの男性は、フロイトのもとで分析を受けました。
 そして、フロイトは1909年に「強迫神経症一例に関する考察」という題名をつけて、その症例報告を出版します。この症例報告は、父親コンプレックスと強迫神経症との関係についての最初の体系的論述になります。フロイトが局所論の範囲内で強迫神経症をどのような仕方で理解していたのかを与えるものとなります。

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