S.フロイトの提唱した概念です。
性的興奮の領域に起こる経過や変化をはかることのできる量的に変化しうる心的エネルギーのことです。
特徴
リビドーはイドを源泉とします。
性にまつわる物だけでなく、人間の性を非常にバラエティに富んだ物へと向ける本質的な力であると考えられています。
リビドーは自我によって防衛・中和化されます。それにより、社会適応性を獲得します。例えばエディプス期の露出癖が名誉欲に変わるなどです。支配欲動が自らに向かい厳格な超自我を形成して強い倫理観を獲得する事もあります。
リビドーは、その方向性によって区別されます。自分に向けられるものは自我リビドー(自己愛)、自分以外の対象に向けられるものは対象リビドー(対象愛)と呼ばれます。
フロイトはリビドーをはじめ自己保存本能と対立すると考えていましたが、やがてタナトス(死の本能)と対立すると考えるようになりました。