口唇期 (oral phase)

 S.フロイトの心理性愛発達理論の第一段階で、生後から1年半の時期です。
 この時期の乳児は母親から授乳することを通して外界との交流を行います。それにより、口唇領域に快感(リビドー)を得ます。

乳児と乳房の関係

 乳児にとっては、母親の乳房が重要な対象です。乳房と口唇部の交互関係が象徴的な意味を持ちます。
 最初、乳児は性感帯の満足感と栄養欲求の満足が結合していますが、それらは分離していきます。それは乳歯が生えて食物を咀嚼するようになるためです。
 口唇期に性欲動を充たす例としてはおしゃぶりがあります。成長が進むにつれ、乳児は母親の乳房では満足を感じられなくなっていきます。なぜなら、母親の乳房は最初に満足を与えてくれるものの、乳房自体は自分で統制できないためです。
 乳房を吸うという行為は、性生活全体の出発点となります。後年の性的満足の類いない手本となるとフロイトは述べています。

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