体験過程の様式とも訳します。
E.T.ジェンドリンの体験過程理論の中で用いられている概念です
クライエントが体験過程にどの程度焦点を当て、そこから発現しようとしているかの体験過程との関わり方をさします。
ジェントリンの検討
ジェンドリンは、カウンセリングや心理療法が成功する際には、成功しないときとどのような違いがあるかを検討しました。
検討の結果、以下のことが分かりました。
成功する、しないにかかわらず、クライエントの話の内容には差がなく、「話し方」が異なります。
カウンセリングが成功しないクライエントは、自分の内的な感情よりも、外的な出来事ばかり話す場合が多いです。この場合、クライエントの発言は自分の体験過程とはかなり離れてしまっているのです。
出来事に伴う強い感情が語られている場合には、感情はなかなか変化しません。これは感情には目を向けているものの、体験過程にはそれほど焦点が当てられていないことが多いためです。
カウンセリングが成功することが多いクライエントは、出来事を話していて、自分の中の体験過程の流れに焦点をあわせています。フェルトセンスを感じながら、探索的にかかわっていくのです。