共感的理解とは、来談者中心療法のセラピストに必要な態度の一つです
これはクライエントの私的な世界をあたかも自分自身のものであるかのように感じ取ることです。
注意点
「あたかも…のように」という性格を失わないようにすることが重要です。同情ではなく共感の距離が大切です。セラピストは、クライエントの感情に巻き込まれないようにすることが必要となります。
さらに、そのような態度で感じられたことをクライエントに丁寧に伝え返していくことが求められます。これは、クライエントの感じていることをセラピスト自身の感じとして無理に取り込むこととは違います。
共感的理解とは、「クライエント本人はこのようにかんじているのだろうか」とたゆまぬ理解に努める態度なのです。