来談者中心療法の理論から生まれた自己理解、および心理療法の一技法です。
E.T.ジェンドリンが、成功するカウンセリングの特徴を抽出する研究から開発しました。
体験過程に注目し、それに触れながら進行していくプロセスです。
体験過程
体験過程とは、漠然として明確ではないが感覚としては確かに感じ取れる未分化な体験の流れです。この漠然とした感覚はフェルトセンスとよばれます。フェルトセンスは、からだで感じられる、複雑で、すぐに言葉にならない意味感覚です。
フォーカシングの行い方
まず、フェルトセンスと間を取りながら、フェルトセンスにあった名前(見出し)をつけ、照合させます。そこで起こってくることを受容していきます。
フォーカシングの過程は自然に生起している場合もありますが、しばしばそれは教示する必要があります。この教示法を簡便型フォーカシング(Focusing Short Form)とよびます。
フォーカシングの種類の一例には、
- 夢理解のためのフォーカシング
- 描画、身体動作などさまざまな様式の象徴を扱ったフォーカシング
があります。