A群パーソナリティ障害は、10種類あるパーソナリティ障害をグループ分けしたときの1つで、オッド・タイプとも呼ばれます。
奇妙、風変りな信念や習慣を特徴とするグループです。親しい関係を築くことが苦手で、ものの考え方、発想、行動パターンが他の人とは異なります。
A群パーソナリティ症状は、統合失調症のそれほど深刻でない症状との間に類似性があるといわれています。思い込みが強く、対人関係が難しいです。
治療に際し心理療法を行う場合、心理・社会的アプローチが不可欠となることが多く、精神科医やソーシャルワーカーとの共同作業が必要となります。
A群パーソナリティ障害の分類
A群パーソナリティ障害は、その傾向から以下の3つのタイプに分類されます。
妄想性パーソナリティ障害
他人の動機を悪意あるものだと解釈するなど他人に対する不信感、疑い深さが強いタイプです。自分の評判に過敏で、傷つけられたことを根に持ち、配偶者の貞操を理不尽なまでに疑います。
ジゾイドパーソナリティ障害
人と交わることを好まず、家族以外に親しい友人がなく、恋人を作ることに関心がないタイプです。自分の評判を気にせず、人と接しても感情の幅が狭くよそよそしさがあります。
失調型パーソナリティ障害
親しい間柄でも些細なことを曲解し、奇妙な空想をしたり迷信深さがあるタイプです。親しい関係を続けることが困難で、対人場面で過剰な不安を示します。