C群パーソナリティ障害は、10種類あるパーソナリティ障害をグループ分けしたときの1つで、アンクシャス・タイプとも呼ばれます。
対人関係の取り方において自信のなさ、不安が目立つグループです。
C群パーソナリティ障害は日本文化との親和性が比較的高いと考えられます。C群パーソナリティ障害の中には、依存性パーソナリティ障害のように、アメリカ文化の中では自己主張の欠如として「障害」と診断されるものもあります。しかし、日本文化ではむしろ「謙譲の美徳」などと評価され、障害とみなされない場合もあります。
C群パーソナリティ障害の種類
C群パーソナリティ障害は、その傾向から以下の3つのタイプに分類されます。
回避性パーソナリティ障害
批判や拒絶を恐れ、対人関係を回避することが特徴です。好かれているという確信がなければ、人関係を持ちたいと思いません。恥をかくこと、馬鹿にされることを極度に恐れるため、親密な関係でも遠慮をしめします。
依存性パーソナリティ障害
他者からありあまるほどの保証がなければ、物事を決定できないことを特徴とするタイプです。日常の些細なことをきめるのに他人の助言が必要で、人から頼まれると嫌われること恐れて不快なことも進んでします。
強迫性パーソナリティ障害
秩序、完全主義にとらわれ効率すら犠牲にすることを特徴とするタイプです。娯楽や対人関係を犠牲にしてまで仕事にのめり込みます。また、道徳、倫理に関して過度に誠実で融通が効きません。