対人魅力

 どのような場合に、人は相手に対して魅力を感じるのでしょうか。
 この記事では対人魅力について解説していきます。

社会的交換理論

 社会的交換理論とは、個人や集団の相互作用を、物資および愛情や好意、情報といった社会的・心理的な資源の交換として分析する理論のことをいいます。これは人は関係から得られる利益を最大化しようとするという前提に成り立つ理論です。

単純接触効果

 単純接触効果とは、繰り返し接すると好意度や印象が高まるという心理的な効果のことをいいます。
 心理学者ザイアンスが論文にまとめ知られるようになったため、「ザイアンスの単純接触効果」「ザイアンスの法則」とも呼ばれます。

マッチング仮説

 マッチング仮説とは、自分と相手の人と付き合った時に釣り合っているかを考えて、合っている人と付き合う傾向があることをいいます。
 例えば、相手が魅力的な異性である場合、自分にはその相手に釣り合うだけの魅力があると思えば積極的にアプローチし、ないと思えば敬遠するなどがこれにあたります。

第一印象と初頭効果

 第一印象とは、最初に与えられる印象のことをいいます。
 第一印象が相手の人物像の基本的な枠組みを形成します。
 第一印象は性格や能力を判断する場合にも強く影響する場合、第一印象による効果は初頭効果と呼ばれます。

好意の返報性

 好意の返報性とは、人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱くことをいいます。好意の返報性は、小さな貸しで大きな見返りを得る商業上の手法として広く利用されています。

好意の自尊理論

 好意の自尊理論とは、人間は自信を失っている時に行為を示してくれた相手への好感度が高くなることをいいます。
 例えば、失恋したときに励ましてくれた相手のことを好きになっていた、などが好意の自尊理論の一例と言えるでしょう。

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