ヒューリスティックスとは、何かの課題に出会った際に、必ず解決できるとは限らないものの、上手くいけば効率的に解決できる解決法のことをいいます。
人は日常生活を送る際に、様々な課題に出会います。それは仕事選びから食事のメニュー決めまで様々です。それらの課題を解決する際に、逐一総当たり的に解法を探していては非常に効率が悪いです。
そこで用いられるのがヒューリスティックスです。
ヒューリスティックスである程度の目星をつけてから、人間は課題を処理しようと行動します。
ヒューリスティックスは機械的な処理ではないため的外れな場合もありますが、上手くいけば最善の答えに手早くたどり着けます。
ヒューリスティックスには以下のものなどがあります。
- 代表的ヒューリスティックス
- 利用可能性ヒューリスティックス
代表的ヒューリスティックス
例えば、給料がいい仕事に就きたいと考えたとします。
この場合、すべての求人情報を精査していてはあまりに膨大な時間がかかりますし、無理があります。そうではなく、例えば「今ならIT業界が稼げる」などのような情報を手がかりにすれば効率よく儲かる仕事を探すことが可能になります。ただし、あくまで世間一般での情報をベースにしているので、本当にその情報が正しいのかは保証されるものではありません。
利用可能性ヒューリスティックス
利用可能性ヒューリスティックスとは、複数の事柄を比較する場合、思いつきやすい事例の方が実際に起こる頻度も多いと考える手法です。
例えば、ニュース報道で少年犯罪の話題をよく聞くから、日本では年々少年犯罪が増えているに違いないと考えるなどが利用可能性ヒューリスティックスの例です。
ただし、あくまで主観的に思い浮かぶものをベースに判断しているだけなので間違える場合はあります。前述の少年犯罪の例に関して言えば、メディアが少年犯罪に触れる機会が増えただけで日本では戦後、少年犯罪の件数は下がっているという統計があります。