ミントン・モデルとは、あいまいな表現を用いて、相手の無意識に働きかける手法のことをいいます。
一般的にあいまいな言葉遣いはあまりよいものとはされませんが、あえてあいまいな言葉を使うことがミントン・モデルのポイントです。
あいまいな言葉を聞いた相手は、自分の立場に即した形で解釈することになります。つまり、言葉の意味付けを聞き手にゆだねることにつながります。
ミントン・モデルは、あいまいな表現に対して質問を投げて詳細化を図るメタモデルとは対照的な手法と言えます。
ミントン・モデルのアプローチ
ミントン・モデルのアプローチには、あいまいな表現を使う以外にも以下のものなどがあります。
逆メタモデルのパターンを用いる
逆メタモデルとは、ミントン・モデルにおける意図的なメタモデル違反のことをいいます。
深層構造に迫ろうとするメタモデルとは逆の働きであるため、このように呼ばれます。
省略や歪曲、一般化を含んだ表現をあえて用います。これにより、相手に情報を補ってもらいます。相手の自由な解釈を経て豊かなメッセージとして届けることができます。
間接誘導と接続詞
それとわからない形で、会話の中に提案、示唆、指示を埋め込み相手に影響を与えます。
隠喩
例え話を使うことで、相手に話の内容を分かりやすく伝えることをいいます。ことわざや例え話を使うことも隠喩に含まれます。