NLPにおけるフィードバック

 フィードバックとは、自分の振る舞いによって生じた結果をもとに、その後の振る舞いを見直すとことをいいます。
 NLPでの基本姿勢は結果志向であり、原因論ではありません。そのため、自分にとって望ましい結果を得るためにどうすればいいのか考えます。自分にとって望ましい結果を得るための手段や考え方を、うまくいった点を含めて再考し、振る舞いを改善することを重視します。
 また、一見すると失敗に思えるようなことでも、そこからフィードバックで得られるものがあれば失敗ではありません。

NLPにおける失敗に対する態度

 人によって失敗に対する受け止め方はそれぞれです。
 例えば、失敗したことをいつまでも悔やむ人がいる一方で、次はどうすれば上手くいくのかを考える人もいます。
 NLPにおける基本的な考え方は後者です。
 自分の人生をより良いものに変えようとするならば、失敗から学んだ方が次に生かせます。

いかなる結果も最善の努力の結果

 NPLでは、失敗というものは存在しないと考えます。なぜなら、どんな出来事からでも、そこからフィードバック得て次の成果へつなげていくことができるからです。
 これを更に発展させると、どんな行動であってもそのときの自分のできる最善の選択をしていると考えられます。例えば、今にして思えば間違った情報に基づいての行動だったとしても、そのときの自分にできる最善を尽くしたことには変わりありません。そうした前提に立つことができれば、自分の過去の行いを過剰に悔いたり悩んだりしなくても済みます。

TOTEモデル

 TOTEモデルとは、目標達成に向けて動く場合の効果的なプロセスのことをいいます。
 TOTEはそれぞれ、
・T:Test(テスト)
・O:Operate(操作・行為)
・T:Test(テスト)
・E:Exit(出口)
 という英単語の頭文字になっています。
 ポイントはT(テスト)が二つあることです。
 テストとは、現状と望ましい状態の比較のことです。
 O(操作・行為)とは、現状と望ましい結果の差を埋めるための行動を指します。
 この差が埋まっていたら、E(出口)に向かいます。つまり、目標達成を意味します。
 TOTEモデルでは、目標と理想の差がゼロになることが目標達成であり、目標達成にいたるまでTとOの作業を繰り返します。
 テストによって明らかになった現状と目標との差はフィードバックであり、貴重な情報です。それを元に操作・行為を行えば目標に近づいていきます。
 その中で一見失敗に見える状況でも、失敗ではないと認識できます。

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