アウトカムとは、具体的な感覚を伴ったゴールのことをいいます。
アウトカムは、『目的の最適化(ウェル・フォールド・アウトカム)』の作業によって整えられます。
目標の最適化とは、例えば登山の際に闇雲に頑張るのではなく、事前の計画や準備、あるいはバランスの取れた気持ちを最良の状態に整えることみたいなものです。
どれだけ努力しても、そもそもの目標に無理があってはその計画は実現できません。NPLでは、目標そのものを身の丈にあったものに調整することを行います。
最適な目標を立てるポイント
最適な目標を立てるポイントは以下の通りです。
肯定的な表現になっている
例えば「ノルマ未満にならない」などの否定形ではなく、「ノルマを達成する」という肯定の表現であることをいいます。
自分のコントロールで行える
「他の誰かにしてもらう」ではなく「目標達成のために自分で行えること」にフォーカスします。
具体的で詳細である
「いつまでに」「どれくらい」「いかにして」など、具体的な目標を立てることがこれにあたります。
達成の証拠を確認できる
目標達成の際に「見る」「聞く」「感じる」ことを事前に確認しておくことを意味します。
リソースの確認
目標達成のために、どのようなリソース(資源・材料)をすでに持っているかを確認することをいいます。
目標までの段階の調整
自分に無理がないように量や質のハードルを整えることを意味します。
悪影響の有無の確認
目標を手に入れたときに、自分や他者に悪影響がないかを事前に検討することを意味します。
メタアウトカム
「メタ」とは「~を超えた」という意味です。目標達成の際に「達成感」「可能性の拡大」など何を得られるかを確認することを意味します。
SCOREモデル
SCORE.モデルとは、5つの視点を意識し、問題解決にふさわしい状態にする技法のことを言います。
5つの視点とは以下のものです。
Symptom(現状)
今何が起きているのかを確認します。
Cause(原因)
現状を作り出している原因を探ります。
Outcome(目標)
現状に代わる望ましい状況を確認します。
Resource(リソース)
現状や原因を変化させることができる要因を確認します。
Effect(効果)
目標を達成すると何が起きるかを確認します。