ジャン=フランソワ・リオタール

 ジャン=フランソワ・リオタールは、フランスの批評家・哲学者です。最初はマルクス主義と現象学の融合を目指しましたが、フランスの五月革命をきっかけとして、ポストモダン思想の推進者となりました。
 彼は著書『ポストモダンの条件』の中で、大きな物語の終焉を告げ、小さな物語としてのポストモダンの到来を予告しました。

大きな物語の終焉

 リオタールによれば、ポストモダン思想の特徴とは大きな物語の終焉にあります。
 大きな物語とは、近代の世界観を支配してきた人間や歴史についての見解をいいます。例えば、「自己の実現」や「人類の進歩」といった人間や社会を根本から変えるようなものが大きな物語です。
 しかし、世界大戦の勃発や、その後のソビエト崩壊に代表されるマルクス主義の敗北などにより大きな物語は終焉しました。そして、人々は同じ趣味と持つ人々とだけ共有できるもっと身近な物語(小さな物語)を持つようになりました。現代においては、多様化する価値観を認め、それらのせめぎあいに耐えうるだけの力が必要なのです。

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