ガストン・バシュラールは、フランスの哲学者、科学哲学者だった人物です。
彼は、科学的知識の獲得の方法について考察や、詩的想像力の研究を行いました。
認識論的断絶
バシュラールの科学認識論(エピステモロジー)は、科学認識史における切断を強調します。
彼によれば、認識は連続的に発展するものではありません。取り除くべき妨害や障害が存在し、その上で認識が展開していきます。
イメージの研究
バシュラールは、物質に対するイメージ研究においても影響を及ぼしました。彼のこの研究は芸術や文学にも新分野を開きました。
バシュラールによれば、イメージとは意識と下部意識の接点に位置づけられています。意識下にあって、うごめきながら意識に影響を与えるのです。
彼は人間のイメージについて
- 水:『水と夢』
- 空:『空と夢』
- 大地:『大地の意志と夢想』
- 火:『ローソクの焔』『火の精神』
という四大元素になぞらえることのできる研究を残しています。