カール・コルシュ

 カール・コルシュはドイツ出身のマルクス主義理論家で、ベンヤミンやブレヒトなどと交流があった人物です。
 彼は、西ヨーロッパ・マルクス主義を代表する一人です。1920年代、彼はマルクスの唱えた唯物史観をマルクス主義の発展に適用しようと試みました。これは、当時のロシアやドイツでは唯物史観が実証科学のように固定し、主観的・行動的側面をおろそかにし始めた状況を危惧していたためです。
 1930年代後半からは、科学論と記号論理学に傾斜しました。ソ連に対するを批判を通り越して、強硬な反共主義者となりました。
 コルシュの思想は、福本和夫などによって部分的に日本の共産主義者に紹介されました。

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