古代ギリシャ哲学における懐疑主義は、ピュロンの思想から始ましました。
ピュロン自身は著作を残しておらず、その弟子ティモンも実行録も断片しか残っていません。そのため、ピュロンの思想がどのようなものであったのかは不明です。
ピュロン的な懐疑主義者の中で現存している著作には、セクストス・エンペイリコスの『ピュロン主義哲学の概要』があります。これによれば、懐疑主義はピュロン主義とも呼ばれ、それはピュロンの思想だからではなく、古代の懐疑主義者の中でピュロンが最も懐疑主義に専念したからだとされます。
古代ギリシャにおける懐疑主義の立場をとる哲学者には以下のような人物がいます。
- ピュロン
- ティモン
- アナクサルコス