明恵

 明恵は鎌倉時代の僧侶で、華厳宗の僧侶だった人物です。
 彼は菩提心を重視し、法然の浄土宗を批判しました。浄土宗では末法の世には阿弥陀仏の力以外に救いがないとしたのに対し、明恵は正法の時代に憧れを抱きます。正法の時代とは、釈尊入滅後500年または1000年間をいいます。

菩提心

 菩提心とは、仏として悟りを願い求める心をいいます。明恵にとって菩提心は仏教修行の基盤となるものでした。
 明恵は法然の念仏をとなえれば浄土往生できるという考えを否定しました。なぜならば、菩提心を否定して他力にまかせては仏道などありえないと考えたからです。

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