叡尊

 叡尊は、鎌倉時代中期の真言律宗の僧侶です。はじめは東大寺などで真言密教を学びますが、真言密教の行者が多く魔道に堕ちていることに疑問を抱きます。叡尊は、その理由は戒律を保っていないことにあると結論して戒律の復興を志します。
 彼は授戒制度を立て直すために自誓授戒の運動を始めました。自誓授戒とは、仏の前で自ら誓いを立てて受戒することをいいます。この運動は奈良の西大寺を中心に拡がり、結果として西大寺の復興にも繋がりました。

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