空也

 空也は、平安時代の天台宗の僧侶だった人物です。彼の若い頃についてはよくわかっていませんが、諸国を巡る在俗の仏教行者であったといわれています。後に彼は京都を訪れた際、念仏を唱えながら市内をめぐり、民衆に念仏を勧めました。このため彼は阿弥陀の聖や市の聖を呼ばれるようになります。
 彼は、拍子をとりながら歌うように念仏を唱えました。この方法によって念仏は民衆の間に熱狂的に広まります。これは鎌倉時代の一遍の踊念仏へとつながっていきました。
 また、950年で京都に疫病が流行した際、空也はそれを鎮めるために十一面観音像、梵天・帝釈天像、四天王像をつくり、大般若経の写経を行いました。

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