貞慶

 貞慶は、鎌倉時代の法相宗の僧侶だった人物です。解脱上人とも呼ばれます。
 貞慶は、叡尊や忍性と同じように東大寺大仏などに象徴される旧仏教の再興を目指しました。旧仏教の復興は平氏に焼かれた大仏再建と戒律復興運動などの形として現れました。
 また、貞慶は法然の専修念仏を批判する文書である『興福寺奏状』の草案を制作しました。『興福寺奏状』では以下のような角度から法然が批判されています。
・朝廷の許可なく新しい宗派をつくった
・肉食と妻帯を勧めた
・念仏をとなえる以外の善行を軽んじた
・念仏をとなえれば往生できると主張した
・念仏をとなえることが最高だと主張した
・日本古来の神々を軽んじた
・官僧を貶め国を乱した
・摂取不捨曼荼羅を描いた罪

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする