良忍

 良忍は、平安時代の天台宗の僧侶で、融通念仏宗の開祖となった人物です。聖応大師とも呼ばれます。
 尾張の国(現在の愛知県)に生まれ、幼いときから比叡山で天台教学や密教を学びました。しかし、やがて堕落した比叡山を去り、京都大原に来迎院を開創し、一日六万遍の念仏を唱え、法華経書写に励みました。

融通念仏宗

 融通念仏宗とは、浄土教の宗派の一つです。
 大念仏宗とも呼ばれます。
 良忍は大原来迎院での修行中に、阿弥陀如来から誰もが速やかに仏の道に至る方法を授かり融通念仏宗を開きました。
 融通念仏宗では、一人が唱える念仏がたくさんの人の念仏となり、たくさんの人の念仏が、一人の念仏に集約されると説きます。

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