心理性的発達理論の第5段階で、12歳頃以降を指します。
性愛発達の第2の開花期といわれる時期です。
思春期、青年期にあたります。
部分欲動が性器愛を中心とする正常な性欲に統合される時期で、この時期は第2次性徴の発現とともに、性的衝動や性欲が高まります。幼児期には部分的であった性欲動が性性欲を中心に統合し、生殖の意義をもつ性器性欲の優位性が確立されていきます。
対人関係
対人関係においては、エディプス期の対象関係が再燃します。性愛の対象を新たに選択しリビドー充当がなされていきます。エディプス・コンプレックスをどう解決していったかがその後の人生に大きな影響を与えます。最終的には生殖機能の意義とその満足感および対象に対する愛情関係の融和が果たされます。
この成熟は思春期から青年期といった長い時間を要し、内なる衝動と長期的な教育や学校や社会規範といった外からの抑制との軋轢の中で達成されていきます。
フロイト以外の理論
P.ブロス
理想化していた両親に反抗したり無視することでエネルギーを外的対象に向ける(脱錯覚)時期であるとしました。そして、自我理想を友人に求め同性愛的感情を抱き、同一視するがそこでの対人関係能力や存在感から、それが異性関係への自信につながると考えました。
エリクソン
性器性欲の統合として以下の3点を確実なものとするとしました
①性的欲求の融和
②愛情と性欲の調和
③性的、繁殖的、および仕事上生産的という3つの型の融和