C.G.ユングが「タイプ論」で提唱した4つの心的機能の一つである感覚機能のうちの、外向的な態度を指します。
このタイプの人の特徴
外向的感覚型のひとはリアリストです。客観的事実を、事実そのままに受け取って、その経験を集積していきます。
このタイプの人は、思考や感情の助けが加わらないときは、気楽な、そのときその場の現実の享受者となります。あちこちの料理店の場所や味をよく覚えて仲間で飲みにいこうというときは、適当な場所に連れていき、愉快に楽しむことのできる人です。これが低級化すると、粗野な享楽主義者となり、異性を感覚で楽しませる対象としてしか考えられなくなったりします。
一方で、思考や感情の助けが加わった場合は、洗練された芸術家、職人、研究者となります。感情機能と適当に結びついて、音楽や絵画の才能として現われたり、思考機能の助けを借りて、的確にして膨大な資料の蓄積を得意とする学者にもなりえるのです。
反対のタイプ(内向的直感型)を抑圧しすぎた場合
外向的感覚型の反対のタイプにあたるのは内向的直感型です。内向的直感型は自分の内側にある可能性、つまり外の世界にないものと折り合いをつけられる機能です。
外向的感覚型の人の客体との結びつきが過剰になると無意識下に眠っている内向的直感型の態度が補償的に働き始めます。ところが、外向的感覚型の人にとっての内向的直感型は未発達なままです。
未発達な内向的な直感機能が暴走した際の例としては、
- 変なジンクスにこだわる
- 心霊現象やUFOなど各種オカルト現象に強く惹かれる
- ドラッグなどに嵌まり抜け出せない
などがあります。