認知的再構成法ともよばれます。
クライエントが自己の否定的で不合理な信念を、適応的で合理的なものに変容することを目的とした技法です。
不合理な思考パターンのセルフモニタリングとそれにかかわる適応的思考や自己陳述の獲得が行われます。
種類の一例
- A.エリスの論理療法
- A.T.ベックの認知療法
- D.H.マケインバウムの自己教示療法
実施方法
まずセルフモニタリングによってクライエント自身が,自らの認知を観察するところから始まります。そこで、認知の歪みや不合理性,過剰性などを話し合い確認します。
次に歪んだ認知と相対する適応的な認知にはどのようなものがあるかを話し合います。さらに、ホームワークなどを通して、現実場面で適応的な考え方ができるように練習します。その結果として情緒や行動にどのような変化が生じたかを繰り返し確認します。
この技法はクライエントの認知を直接的に変容しようとするものです。認知行動療法のさまざまな技法において何らかの形で用いられています。
各技法における手順は、その技法でどのような認知的変数を治療標的にしているのかによって異なります。
有効性の認められる対象の一例
- うつ病
- 対人緊張
- 不安障害
- 恐怖症