不合理な信念、非論理的な信念などとも訳されます。
主に論理情動療法で用いられる用語です。
個人にとって重要な出来事に対する絶対的、独断的な評価をさします。
特徴
しばしば「ねばならない」、「すべきである」などの形で表現されます。
例として、
- 「人に私の意見を認めさせなければならない」
- 「人は私を認めるべきである」
などが挙げられます。
これらは論理情動療法において多くの心理的混乱の原因であると仮定され、うつや絶望、無力感の原因と考えられます。
論理情動療法とイラショナル・ビリーフ
論理療法の説得的な面接技法として、イラショナル・ビリーフをラショナル・ビリーフ(rational belief, 合理的な信念)に置き換えていくことがあります。
イラショナル・ビリーフを現実的で合理的な信念に変容させることで、感情の適応・気分の改善・症状の緩和といった心理療法の効果を実現することが出来るのです。