うつ病自己評価尺度(Self-rating Depression Scale)の略です。
アメリカDuke大学のW.K.ツングによって作成されました。
抑うつ性を評価する自己評定尺度です。
内容
20項目の質問 を4段階に自己評価するものです。
全項目の半分の10項目が反転項目で、患者にパターンがわかりにくいように工夫されています。
得点配分は、
- ない,またはたまにある=1点
- ときどき=2点
- かなりの間=3点
- ほとんどいつも=4点
となります。
総点を出して、うつの度合いを判定します。
総点の基準の参考(SDS判定基準)は、
- 40点未満=抑うつ性乏しい
- 40点台=軽度抑うつ性あり
- 50点以上=中等度抑うつあり
となります。
抑うつ性の強い患者の場合、記入が正確でないことがあります。病識のない患者、記入の意欲のない患者には行えません。また、高齢者で得点が高くなることが知られています。診断の所要時間は、10分から15分程度で、診断結果を読む時間を入れても20分以内で終了します。
長所
- 誰にでも簡単にうつ病のチェックができる
- 診断結果の信憑性についても臨床的に定評がある
- うつ病の自己診断の質問数も全部で20項目で、答えるのに負担にならない数である