ピッタコス

 ピッタコスは、レスボス島のミュティレネの政治家です。ギリシアの七賢人の一人とされています。
 彼は詩人アルカイオスの兄たちと力をあわせて、レスボス島の僭主メランクロスの僭主政を打倒しました。
 ピッタコスは、ミュティレネの民衆の絶大なる支持と尊敬を受けて10年間僭主の地位に就き、国家の政治を安定軌道に乗せてから僭主の地位を辞去しました。
 ミュティレネ人達は、彼が僭主であった時期の素晴らしい善政に対する報酬として、一区画の土地を献上しました。しかし、ピッタコスはその土地を再び神へと献上してしまいます。その結果、その土地は神聖なものとしてピッタコスの土地と呼ばれるようになります。
 彼は法による社会秩序の維持を最善であると考えていました。プラトンの「プロタゴラス」という書物の中で、クロイソスから最良の支配とはどのようなものであるかと問われ「多種多様な木材(法律)による支配である」と答えています。

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